プレス・板金・フォーミング展 MF-Tokyo2017

塑性加工技術の専門展示会

加工専門の展示会というと「JIMTOF」が有名ですが、MF-Tokyoはプレス関係で最大規模の展示会になります。両展示会は2年に1回の開催で、かなり規模が大きいです!サーボプレスをはじめとした各種プレス機械、レーザー加工機、プラズマ加工機を含む板金機械、フォーミング機械など、大型の機械はもちろんですが、工夫の詰まった曲げ加工のダイなど、日本の誇る加工技術がたくさん展示されていました。

タレパンのロボット化

Fanucなどロボットアームで段取り替えを行うラインも、組立工程や切削工程での利用が進んでいます。センサー技術によって進歩していますが、タレットパンチャーでもロボットが活躍し始めていました。

マルチフォーミング

マルチフォーミングはいつ見ても最速のプレスですね!板バネやネジ部品加工作成にも同様の構造で、多くの製造現場で今も現役で使われています。CNCやマシンがいくら進化しても、このスピードには敵わないですね!

ウィングベンド

全く曲げ痕がつかないダイがありました。

曲げを行う時に痕が残ってしまって、塗装がはがれてしまうような時に使われるものです。小さい曲げ箇所にも有効です。

ダイがパンチと合わせて動いてくれることがこういった機能に繋がっていました。

CADソフト

CADMACさんやアマダさんが加工まで含めた板金CADを展開されています。プロ向けとしてはもちろん必要ですが、どうやらFusion 360にも板金設計機能が付くようですので、これまでより安価に、展開図が取得できるかもしれませんね。

まだまだたくさんの面白い技術がありますが、やはりプレス業界もIoTへの流れ、ロボットの活用が非常に増えてきていると感じました。
「マルチフォーミング」と「AI」なんてワクワクすると思いませんか?
それではまた次回!

インダストリー4.0 を意識して、展示会へ行ってみた

「インダストリー4.0への挑戦」と言う私には荷が重いサブタイトルですが、インダストリー4.0のキーワード自体は以前から気にはなっていた単語ではあります
はたしてこれは何なのか?ほとんど理解できていないのですが、私なりの理解で昨年11月のJIMTOF2016、今年4月のインターモールド2017を視察した感想を書いてみたいと思います

各工作機械メーカーさん、インダストリー4.0やIoTを意識してか、繋げるをテーマにした出展が多かったように思いました
かなりのメーカーさんが、機械を既存のネットワークにつなげて、稼働状況や機械の状態をリアルタイムに監視する実演を行っていましたね
MAZAK SMARTBOX


メーカーさんへ聞いてみた

 

あるメーカーさんに質問したところ、すでに機械内部の状態はかなりの情報が出力できるようになっているようです。
ただ出力された大量のデータ(ビッグデータ)をどのように処理し、どのように利用するかが今後の課題であるとの事でした
まだまだ、メーカーさんの開発も発展途上のようですね

出展では、稼働状況・保守・メンテナンス・トラブル予想などが多かったように思いました
特に、稼働状況の見える化の展示は多かったです

機械からのビッグデータを利用して機械のモーターやガイド部、ボールネジなどの状況を、リアルタイムに分析し、機械にトラブルが起きる前にメンテナンスや問い合わせを促すシステムもありました。
こちらは、コストにもよりますが生産側にとってもメリットありそうです
機械の故障は持ち機械が少ない町工場では死活問題にもなりますから、ユーザーがあまり意識することなく、トラブルが回避できればいいですね


加工の状態がリアルタイムにしりたい

 

稼動ではなく加工状態の見える化や自動調整機能はどこまで進んでいるのでしょうか?
加工中のビビリを分析し、自動的に加工条件を変更するような機能もありました
加工ナビ

工具破損検出はマシニングセンターの場合、加工前と加工後の工具長比較での判断が一般的ですが、ワイヤーカットのように、加工途中リアルタイムに破損を検出し、自動的に類似工具と交換し破損場所から自動再スタートできる機能はないのかな?
私が知らないだけかもしれませんが、特に小径工具での加工の場合には、ほしい機能です


標準化してもらいたい

 

繋がる機械も自社機械だけでなく、他社の機械もつなげられるシステムも出展されていました
オークマさんの場合は、GEと協業し「PREDIX」というシステムを組み込んでいるみたいですね。「PREDIX」の、CNCへのインストールそのものは無料らしいですね
monolist からリンク

家電やPCのコネクターの規格ではないですが、各メーカーが独自でやっていると、ユーザー側は戸惑ってしまいます。
統一化されて、いろいろなメーカーの工作機械が簡単に接続されるようにならないと中小企業までの普及はまだ先のように思います


町工場ネットワーク

 

インダストリー4.0の目指すキーワードの一つに、スマート工場的な情報もありましがこれも小さい会社が一社だけでは、程遠い話です
ただ最近、町工場同士のネットワークの話題をよく耳にします
この町工場ネットワーク郡をスマート工場的にできれば、面白いんじゃないでしょうか?
まずは、各工場の加工状況見える化で、メンバー工場の持ち機械の状況が把握できれば、自分ところで対応できない加工でも、メンバーの空き設備を利用して加工できます
CAD/CAMなどの図面データは、クラウド化によりメンバー間で共有できます
NCデータを機種に応じて自動変換できれば、NCデータ付きで加工依頼ができデータ作成のロスタイムをなくす事ができます
3Rやエロア、LANGなどの汎用治具をメンバーで共有化すれば、段取りロスも少なくなり途中工程での依頼や割り込み対応も可能になりますね
町工場エリア内で製品を搬送する専用搬送業さんもほしいなぁ
もし、町工場エリアが整理されて、自動車の自動運転システムが進歩すればエリア内で、自動搬送システム的に、トラックが自動納品できるかもしれませんね
特殊技能をもっている小さな会社が、皆で協力しあって大きな仕事する現在の下町ネットワークがさらに進化してインダストリー4.0になりませんかね~?

今回はインダストリー4.0のキーワードで、こんな事を思いながらの見学でした