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更新日:2024.09.04

【2024】Tinkercadとは?導入方法や基本の使い方・無料で使える代替ソフトも紹介

プログラミング教室などの教育現場で大人気のTinkercad。
ブロックを積み重ねるような簡単な操作で、手軽に3Dモデリングできる無料のオンラインツールです。

この記事では、Tinkercadの導入方法や基本的な使い方を画像付きで詳しく解説します。

「3Dデザインに興味はあるけど、難しいソフトはちょっと…」「子どもと一緒に3Dモデリングを楽しみたい」という方は、ぜひこの機会にTinkercadを使ったオリジナル作品作りにチャレンジしてみませんか?

Tinkercadとは?

Tinkercadは、3Dデザイン、電子工作、コーディングを手軽に楽しめる無料のWebアプリです。直感的で分かりやすい操作は、子どもから大人まで世代を問わず幅広く活用されています。

Tinkercadの提供元は、AutoCADなどのプロフェッショナル向けのCADソフトで有名なオートデスク社です。AutoCADは業界標準の汎用CADソフトとしても知られています。AutoCADの詳細については以下の記事をご覧ください。

【2024】AutoCADとは?できることや費用など徹底解説

STEAM教育用に開発

Tinkercadは、STEAM教育を目的に開発されました

プログラミングや3Dモデリングの経験がなくても、子どもたちは自由な発想で創造的な作品をデザインできます。問題解決能力や空間認識能力を養いながら、STEAM分野への興味を深める学習機会を提供します。

  • STEAM教育:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)を統合的に学ぶ教育

Tinkercadでできること

Tinkercadを使用すると、ユーザーは次のことができます。

  • ドラッグ&ドロップの簡単操作で3Dモデルを作成
  • リングや星、チューブなど豊富なテンプレートを活用
  • ルーラーツールによる位置調節
  • 「鏡像」によるモデルの逆転
  • 3Dモデルのブロック表示
  • カラーパレットを使用した自由な色彩表現
  • リアルタイムでデザインの共有
  • 基本的な電子回路設計と3Dモデリングの統合
  • プログラミング的思考を育む「コードブロック」機能の利用
  • 教育向けの学習リソースとレッスンプランの活用

このように、Tinkercadを使うと、多彩な機能と充実のサポートにより、アイデアを自在に表現する可能性を大きく広げてくれます

Tinkercadの教育現場での活用例

Tinkercadの教育現場での活用例

Tinkercadは教育現場で活用されることが多いツールですが、具体的にはどんなシーンで使われているのでしょうか?以下では主な活用例を表でお伝えします。

活用分野 内容
3Dモデリングの学習
  • 3Dオブジェクトのデザイン
  • モデリング技術
STEM教育のサポート
  • 物理現象のシミュレーション
  • 数学の立体図形作成
アイデアを形にする体験
  • 家の設計
  • オブジェクト作成など
3Dプリンティングとの連携
  • モデルの印刷
クラス管理と進捗の把握
  • Google Classroomとの連携
  • 課題提出とフィードバックの簡易化

Tinkercadの導入方法

それでは、まずTinkercadの導入方法をご紹介します。
以下の手順で進めていきましょう。

  1. Tinkercadの公式サイトにアクセスします。
    Tinkercadの導入方法
    引用元:Tinkercad
  2. 希望のサインイン方法を選択してください。
    アカウントがない場合は画面下の「Tinkercadへ参加」へ進みましょう。

    Tinkercadの導入方法
    引用元:Tinkercad
  3. 希望の利用方法を選択してください。
    Tinkercadの導入方法
    引用元:Tinkercad
  4. 画面が切り替わったら、画面下の「Tinkercadを開始」をクリックしましょう。
    Tinkercadの導入方法
    引用元:Tinkercad

これでTinkercadが使えるようになりました。

Tinkercadの基本操作

続いて、Tinkercadの基本操作をお伝えしましょう。
今回は、以下の7つの操作について解説します。

  1. 作業図面を開く
  2. 図形の設置
  3. 大きさ変更
  4. 高さ変更
  5. 図形の合体
  6. 色変更
  7. 視点変更

Tinkercadの基本操作①作業図面を開く

はじめに、Tinkercadで3Dモデリングするための作業図面の開き方から紹介しましょう。

  1. Tinkercadにアクセスしてログインします。Tinkercadの基本操作①作業図面を開く
  2. ダッシュボードが開いたら画面右の「+作成」をクリックして「3Dデザイン」を選択してください。Tinkercadの基本操作①作業図面を開く
  3. すると、作業図面に画面が切り替わりますTinkercadの基本操作①作業図面を開く

Tinkercadの基本操作②図形の設置

図面作成を始める際は、まず作業平面上に希望の図形を設置します。

  1. 画面右からモデリングしたい図形を選択します。
    今回は、画面右上にある赤の四角柱と中央部左にある緑の四角錐を使います。Tinkercadの基本操作②図形の設置
  2. 図面上に移動したい図形の上で左クリックし、同時に「C」キーを押しながら希望の場所にドラッグ&ドロップしましょう。左クリックを外したら、その場所に設置されます。Tinkercadの基本操作②図形の設置
  3. 続いて、同じ手順で緑の四角錐も設置してください。Tinkercadの基本操作②図形の設置

Tinkercadの基本操作③縦横のサイズ変更

次は、先ほどの2つの図形の縦横のサイズを変更します。

  1. まず、サイズ変更したい図形の上で左クリックしてください。すると、以下のように表示されます。Tinkercadの基本操作③大きさ変更
  2. そして、サイズを変更したい部分の「□」にカーソルを当ててドラッグ&ドロップしましょう。縦横どちらも同じ手順で行ってください。(ここでは縦20mm、横40mmに設定)Tinkercadの基本操作③大きさ変更
  3. 縦横のサイズが決まったら左クリックで固定します。同じ手順で緑の四角錐のサイズも設定してください。今回は、家型のモデリングをするため、同じサイズ(縦20mm、横40mm)で設定していきます。Tinkercadの基本操作③大きさ変更

Tinkercadの基本操作④高さ変更

続いて、先ほど縦横のサイズを設定した図形の高さを調整します。

  1. まず、赤の四角柱の図形にカーソルを移動し、左クリックしてください。
    すると、以下のように表示されます。Tinkercadの基本操作④高さ変更
  2. 次に、図形中央部の「□」を左クリックして上部にドラッグ&ドロップします。
    高さが決まったら左クリックで固定しましょう。(ここでは図形の幅と同じ40mmに設定)Tinkercadの基本操作④高さ変更
  3. 同じ手順で緑の四角錐も40mmの高さに設定します。Tinkercadの基本操作④高さ変更

Tinkercadの基本操作⑤図形の合体

続いて、上に重ねたい図形を操作して合体させます。
ここでは、赤の四角柱の上に緑の四角錐の乗せたいので、緑の四角錐を操作しましょう。

  1. 緑の四角錐の上にカーソルを移動し、左クリックします。
    すると、画面のように表示されるので、中央上部にある「▲」にカーソルを移動し右クリックします。Tinkercadの基本操作⑤図形の合体
  2. そのままドラッグ&ドロップし、赤の四角錐と同じ高さ(40mm)まで図形を上部に浮かび上がらせてください。Tinkercadの基本操作⑤図形の合体
  3. 高さが定まったら、いったんマウスから手を放してください
    すると、以下のように浮かび上がった状態の画面になります。Tinkercadの基本操作⑤図形の合体
  4. 再び、緑の四角錐の上で左クリックして、ドラッグ&ドロップしながら赤の四角柱の上に移動させます。Tinkercadの基本操作⑤図形の合体
  5. 適切な位置に移動させたらマウスから手を放してください。Tinkercadの基本操作⑤図形の合体

Tinkercadの基本操作⑥色変更

3Dモデルが完成したら、次は好みの色に変更してみましょう。

  1. まず、色変更したい図形の上で左クリックします。Tinkercadの基本操作⑥色変更
  2. 次に、「ソリッド」を左クリックして好みのカラーを選んでください。
    ここでは、緑の屋根を黄色に変更してみましょう。Tinkercadの基本操作⑥色変更
  3. 好みのカラーの上で左クリックしたらカラーが変更されます。Tinkercadの基本操作⑥色変更

Tinkercadの基本操作⑦視点変更

最後に、図面の視点変更方法を紹介します。

  1. 画面左上のボックスで、視点変更したい方向を指定します。Tinkercadの基本操作⑦視点変更
  2. 以下は上向きに視点変更した画面です。
    ボックスをクリックすれば好きな視点に変更することが可能です。Tinkercadの基本操作⑦視点変更
  3. 元の視点に戻りたいときは、画面右にある家型アイコン「ホームビュー」を左クリックしてください。Tinkercadの基本操作⑦視点変更

Tinkercadの無料代替CADソフト

Tinkercadの無料代替CADソフト

Tinkercadは、初心者向けのシンプルな3DCADソフトですが、より高度な機能を搭載したCADソフトを使いたい方もいるでしょう。以下では、無料で使えるTinkercadの代替CADソフトを紹介します。

  1. Autodesk Fusion(旧:Fusion 360)
  2. Onshape
  3. Blender

①AutoDesk Fusion(旧:Fusion 360)

Autodesk Fusionは、クラウドベースの統合3Dソフトウェアです。CAD、CAM、CAE、PCB設計など、製品開発に必要な機能を一つのプラットフォームに集約しています。

パラメトリックモデリングやメッシュモデリング、シミュレーションなど多彩な機能を搭載しているソフトです。Tinkercadと同じクラウドベースなので、場所を問わずアクセスできます。

Autodesk Fusionセミナー|ProSkilll

ProSkilllのAutodesk Fusionセミナーは、初心者でも実務で即活用できる技術を3DCADスキルを習得できるセミナーです。

カリキュラムは、3Dモデリングの基本操作からアセンブリ、図面作成、応力解析やレンダリングまで幅広くカバーしています。セミナー終了時には、Autodesk公認の修了証明書も発行されるので、就職・転職にスキルを証明したい方にもおすすめです。

受講期間 2日
受講形式
  • 会場受講
  • ライブウェビナー
  • eラーニング
受講料金
  • 会場受講
    58,300円
  • ライブウェビナー
    58,300円
  • eラーニング
    41,800円(キャンペーン特価)

②Onshape

Onshapeは、クラウド上でCADとPDMを統合した3Dモデリングツールです。こちらもTinkercad同様に、インターネット環境下で使えるので従来のファイル管理の手間がなく、変更履歴も自動で管理できます。

設計の効率化とコラボレーションを促進したい方におすすめのツールといえるでしょう。

Onshape CADセミナー講習|ProSkilll

ProSkilllのOnshapeセミナーは、初心者でも短期間でOnshapeの基礎から応用まで学べます。基本操作はもちろん、アセンブリや図面作成、さらには高度なサーフェスモデリングやシートメタルまで、幅広い機能を網羅。

リアルタイムでの作業やバージョン管理など、Onshapeならではの特徴も学べます。1年間何度でも視聴できるため、自分のペースでOnshapeをマスターしたい方におすすめです。

受講期間 申し込み後1年間
受講形式 eラーニング
受講料金 41,800円(eラーニング特価)

③Blender

Blenderは、無料で使えるオープンソースの3DCGソフトです。高度なモデリングからアニメーション、VFXなど、3DCG制作に欠かせない機能が幅広く搭載されています。

映画のようなクオリティの3D作品を制作したい方に最適で、Windows、macOS、Linuxに対応し、初心者からプロまで幅広いユーザーに愛されています。こちらは、公式サイトからソフトをダウンロードするため、Onshapeのようなクラウドベースのツールではないことを注意しておきましょう。

Blender基礎セミナー|ProSkilll

ProSkilllのBlender基礎セミナーは、3DCG初心者でも短期で実践的なスキルを習得できます。

カリキュラムは、ポリゴンモデリングからアニメーション、スカルプトまで、幅広い分野をカバー。3Dプリンター出力テクニックも学べます。複雑な形状のモデリングに挑戦したい方、3Dアーティストやゲーム業界、映像業界を目指している方にもおすすめです。

受講期間 2日
受講形式
  • 会場受講
  • ライブウェビナー
  • eラーニング
受講料金
  • 会場受講
    33,000円
  • ライブウェビナー
    33,000円
  • eラーニング
    27,500円(各キャンペーン特価)

今回は無料で使える3DCAD、3Dモデリングソフトを紹介しましたが、有料版のCADソフトも数多くあります。以下の記事はおすすめCADソフト、CADの概要をお伝えしているのでぜひ参考にしてください。

【2024】CADとは?機能やおすすめソフトを初心者向けにわかりやすく解説

Tinkercadについてまとめ

Tinkercadは無料で使えるオンラインツールで、手軽に誰でも3Dモデリングできます。導入ステップも簡単で、操作方法も非常にシンプルで明快です。

Tinkercadは、学生の教材用として提供されているので、より高度なスキルを取得したい方は、Tinkercadで基礎を習得した後は他のソフトやツールへ移行しましょう。

プロ向けツールは操作の難易度が上がるため、利用を検討している方はぜひ以下のセミナーを活用して効率的にスキルアップしてください。

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