Autodesk社が販売しているAutoCADは、世界でトップシェアを誇ります。しかし、AutoCADについて詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事ではAutoCADとはどのようなソフトか、費用やおすすめの学習方法などを徹底解説しています。無料で利用できる方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
AutoCADとは
AutoCADとは、Autodesk社が提供するCADソフトウェアで、業界ではトップシェアを占めています。2Dおよび3D設計が可能で、編集機能も充実しています。また、使いやすいと評判で、初心者からプロまで幅広いユーザーに愛用されています。
さらに、AutoCADでは、クラウドストレージを活用できるのもポイントです。クラウドストレージとは、オンラインでファイルの保存や共有ができるシステムです。社外の人とも簡単に共有でき、外出先や現場からもCADデータを確認できます。また、パソコン上に保存しなくて良いため、スペックに左右されない点も魅力です。
AutoCADは建築設計や機械設計、インテリアデザインなどの分野でも使用されており、できることは多岐にわたります。導入している企業も多いため、操作方法を習得できれば、就職や転職で有利になるでしょう。
AutoCADの実際の画面は、上記の動画で紹介されています。3Dモデルの作成や編集方法を確認したい方は、ぜひご覧ください。
初心者向け AutoCADでできること3つ
AutoCADを使用してできる主な機能を3つ紹介します。
- 図面作成
- 編集
- 印刷と出力
実際にソフトを触った経験がない方でも理解できるよう、わかりやすく解説します。
①図面作成
AutoCADの最も基本的な機能の一つが2Dと3Dの図面作成で、建物の設計図や機械の部品図などを描きます。
マウスでクリックして位置を指定するだけで、直線や円、長方形などの基本的な図形を簡単に描くことができます。また、寸法も指定できるため、ミリ単位の精度で設計が可能です。
例えば、建物の設計図を作成したい場合は、外枠となる長方形を描いて部屋の配置やドア、窓の位置を追加していきます。図面作成に慣れてくると、円や弧を組み合わせて独自のデザインを作ったり、複雑な曲線を描いたりすることも可能です。
AutoCADの図面作成機能は、初心者でも使いやすいように設計されているため、基本操作をマスターすれば、精度の高い設計が実現します。
②編集
AutoCADの編集機能を活用すると、描いた図面を容易に修正できます。例えば、図形の位置や大きさの変更、削除などはマウスのドラッグ操作や数値入力などの少ない操作で可能です。
高度な編集機能も備わっているため、操作方法に慣れてくると、より細かくかつ正確な調整もできるようになるでしょう。
③印刷と出力
AutoCADでは作成した図面を紙に印刷したり、デジタル形式で保存したりもできます。図面を印刷したい場合は、画面内にある印刷設定ページから、用紙の大きさや印刷範囲などを指定できます。出力したい設定に調整すると、印刷プレビューで図面が正しく配置されているかを確認し、印刷ボタンをクリックすれば印刷が完了します。
さらに、デジタル形式での保存・出力も簡単で、PDFやDWF形式で図面を保存すると、他の人とも簡単に共有できます。図面の作成方法や編集機能だけでなく、保存方法もチェックしておきましょう。
なお、その他の3DCADでおすすめソフトは、下記の記事で紹介しています。それぞれのソフトの説明も行っているので、AutoCADと比較したい方はご覧ください。
AutoCADの動作環境
AutoCADの機能やできることを紹介しましたが、パソコンのスペック次第では快適に利用できない可能性があります。そのため、ダウンロードする前にお使いのパソコンでもスムーズに作動できるかチェックしておきましょう。
ここでは、AutoCAD 2025の動作環境を紹介するので、ご参考ください。
- オペレーティングシステム：Windows11(64bit)、Windows10(64bit)バージョン1809 以降
- CPU：2.5GHz以上のプロセッサ(3GHz以上を推奨)
- メモリ 8GB(32GBを推奨)
- 画像解析度：従来型ディスプレイ:True Color対応 1920×1080、高解像度及び4Kディスプレイ
- ディスプレイカード：2GBのGPU、帯域幅29GB/秒、DirectX11互換
（推奨：8GBのGPU、帯域幅106GB/秒、DirectX12互換） - ディスク空き容量：10GB(SSDを推奨)
- ポインティングデバイス：マイクロソフト製マウスまたは互換マウス
- .NET Framework：.NET 8
AutoCADの費用
AutoCADは買い切りではなく、月々や年間で料金を支払うサブスクリプション形式で提供されています。2024年5月現在の料金をまとめたので、ご参考ください。
- 1ヶ月：8,800円（税込）
- 1年：71,500円（税込）
- 3年：214,500円（税込）
もしも、短期間だけ使用したいのであれば、1ヶ月ごとに料金を支払う8,800円が良いでしょう。長期間利用する場合は、1年プランや3年プランを選ぶと1ヶ月あたり約5,958円の計算になるため、お得に利用できます。
なお、公式サイトの情報によると、1年プランが最も人気があります。ただし、料金は変更になっている可能性もあるため、詳しくは最新の情報をご確認ください。
無料で使用できる3DCADは、以下の記事で紹介しています。それぞれの比較も行っているので、気になる方はあわせてご覧ください。
AutoCADを無料で利用する方法
先ほどAutoCADは、サブスクリプション形式のため有料だと解説しましたが、無料で利用する方法もあります。それは、無料体験版をインストールすることです。
無料体験版は機能に制限が無く、30日間全ての機能を試すことが可能です。「購入したものの使いこなせるか不安」「ある程度の操作方法を確認してから購入したい」と思う方は、ぜひご利用ください。
下記のボタンをクリックすると、無料体験版をダウンロードできる画面に移動します。AutoCADの魅力や製品情報も詳細に書かれているので、ぜひご覧ください。
AutoCADの無料版をインストールする方法
先ほど紹介した、AutoCADの無料版をインストール方法を解説します。まず、AutoCADを使用するためには、Autodesk社のアカウントを作成してください。
こちらの「アカウントを作成」から、氏名・メールアドレス・パスワードを入力し、使用規約を確認したら、アカウントを作成できます。
アカウントの作成が完了したらAutodesk社の公式サイトにアクセスして、先ほど登録したメールアドレスを入力します。
パスワードも入力してサインインが完了したら「すべての製品とサービス」から、インストールしたいソフトウェアをクリックします。ここでは、無償体験版を選択しましょう。
その他、使用規約や必要事項を入力してインストールします。お使いのパソコンに製品がダウンロードできたら、使用することが可能です。
AutoCADの使い方を学ぶ方法
AutoCADはさまざまな機能が備わっているため、操作に慣れるとスムーズに設計できます。一方で、使いこなせずに苦戦する人も多いでしょう。そのような方には、BIZROADの「AutoCAD基礎セミナー講習」がおすすめです。
AutoCAD基礎セミナー講習は、未経験からでも2日間の学習でAutoCADの使い方を習得できるセミナーです。以下の3つの受講形式から選べるため、あなたの都合に合わせて学べます。
- 会場受講
- ライブウェビナー
- eラーニング
費用は33,000円（税込）とリーズナブルですが、eラーニングはさらにお得な27,500円（税込）で受講できます。対面で受講したい方やオンラインで質問しながら講義を受けたい方は、会場受講かライブウェビナーを、自分のペースで受講したい方はeラーニングがおすすめです。
1日目はAutoCADの図面操作や初期設定、図面を作成するための基礎などを学びます。2日目はさらに応用操作まで踏み込み、高度な図面作成や外部データの活用、ビューポートの作成まで習得します。
AutoCAD設計士の需要は高いため、就職や転職をお考えの方にも役に立つスキルです。複数人での申し込みも可能なため、社内でAutoCADを扱える人材を育成したい企業様にもおすすめです。下記のボタンから、セミナーの詳細や開催スケジュールを確認できます。
AutoCADのまとめ
本記事では、AutoCADの特徴やできること、費用などを紹介しました。AutoCADは2Dおよび3D設計ができるCADソフトで、世界でトップシェアを占めます。なかでも、直感的な操作性と豊富な機能が魅力で、初心者からプロまで幅広いユーザーに利用されています。
AutoCADを利用するには費用がかかりますが、30日間の無料体験版が用意されています。こちらのページからダウンロードできるので、ぜひご覧ください。
また、AutoCADを使いこなしたい方は、BIZROADの「AutoCAD基礎セミナー講習」がおすすめです。たった2日間の受講で、未経験者でも応用操作まで習得できます。
短期間で集中的に学んで、スキルを身につけたい方にピッタリのセミナーです。受講形式は会場受講・ライブウェビナー・eラーニングの3つがあるので、都合に合わせて学習できます。AutoCADの操作方法を学んで、使いこなせるようになりましょう。
