3Dプリンターの材質の種類
ABS、PLA樹脂
耐高温性を靭性と組み合わせて、標準的なABSプラスチックをシミュレートした素材です。強度と剛性に優れ、表面が非常に滑らかで、バランスの良い素材です。
石膏
39万色以上の色を表現。複雑な形状も表現できますので、精巧な模型を製造いたします。 リーズナブルな価格で、大量生産も可能なため、一般的に使われる素材です。ただ、樹脂素材と比べて、強度が脆く素材が劣化しやすいデメリットがございます。
アクリル樹脂
最小の積層ピッチ16μmと、非常に精巧な表現が可能です。繊細な表現が必要な模型の製作の際にオススメです。
素材色は黄色みかかった半透明ですが、素材が柔らかく表面が滑らかなため、後加工で色を塗装することも可能です。
積層ピッチは32μ,29μ,16μの3パターンから選択できます。価格は積層ピッチの数字が小さく毎に高くなります。
PPライク樹脂
ポリプロピレンの外観と機能を兼ね備えた素材です。 耐久性と綺麗なサーフェイスを実現し、すばやく強靭なプロトタイプを作成することに適しています。 優れた寸法安定性をもち、高精度のプロトタイプも制作可能です。
ナイロン樹脂
頑丈で非常に耐久性が強いため、駆動モデルの試作に適しています。産業用の樹脂素材の中では、価格帯が安価です。吸水性が低いというデメリットがあります。最大造形サイズが大きいのも魅力で、スマホのカバーや、日用品のちょっとしたインテリアグッズなどにもオススメです。
ゴムライク樹脂
ゴムライク・マテリアルで、樹脂製の中でも1番柔らかな素材です。お菓子のグミのような柔軟性を持っています。硬度の選択が可能で、伸び縮みする硬度から消しゴムのような硬度までの表現が自由にできます。 Stratasys社の機種であれば、カラーゴムライクの造形も可能です。
ウッドライク樹脂
木粉とナイロン粉末を配合してつくられた素材で、木のような質感や匂いを再現できます。
この技術は日本の企業である「INTER-CULTURE(インターカルチャー)」さんが独自に開発された、日本のオリジナル素材です。
ワックス樹脂
ワックス成分入りの樹脂材料になります。造形したモデルからのダイレクト鋳造が可能で特殊で繊細な金属パーツが必要な場合に有効的です。
透明樹脂
透明樹脂は、硬質で無色に近いマテリアルで、汎用性があり寸法安定性を保持しています。造形後は積層痕が残り半透明ですが研磨・クリア加工により奥が透けるほどの透明度となります。
フルカラー樹脂
世界初のフルカラーで表現できるプラスチック素材になります。石膏と樹脂を混ぜたような素材になります。樹脂なので、石膏よりも割れにくく耐久性に富んでいます。 最大100万色の再現力があり、パーツを細部まで表現可能です。黒色系の表現が苦手です。
金属
工業製品として、金型やパーツ、部品などに使われます。 従来の製作開発のコストを大きく削減してくれます。 レーザーカッターで表現できない部分も製造可能なため、複雑な造形物の製造などにも適しています。
紙
紙のため色を付けやすく、100万色以上のカラーを表現します。
素材は、印刷などで使われるA4用紙を使用。そのため通常のインクと同じような表現が可能です。造形物が紙のため接着しやすく、分割したものをくっつけてワークサイズ以上の大きなものを作ることが可能です。主にジオラマなどの製造に使われています。複雑なものよりもシンプルな形状の方が、綺麗に仕上がります。
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