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更新日:2024.08.05

【2024】最新版Vectorworksとは?種類や価格・活用事例まで徹底調査

Vectorworksは、建築、インテリア、製品デザイン、都市計画、舞台設計など、多岐にわたる分野に対応できる汎用CADソフトウェアです。

業界標準のAutoCADやSOLIDWORKSとの高い互換性を備え、直感的な操作で設計作業を効率化。
カラーを用いた美しい図面デザインや、360度のパノラマレンダリング機能により、クライアントとのコミュニケーションを円滑にし、より効果的なプレゼンテーションを実現します。

この記事では、最新版Vectorworks 2024の種類や価格について詳しく解説します。

Vectorworksとは

Vectorworksとは
引用元:ベクターワークスジャパン株式会社

Vectorworks(ベクターワークス)とは、2D/3D設計に対応する汎用CADソフトです。
図面作成、データ分析、表計算、3D表示など、豊富な機能を搭載しています。

Vectorworksはカナダのソフトウェア企業・Vectorworksが開発し、日本では東京都港区にあるベクターワークジャパン株式会社が国内での販売・サポートを行っています。

最新版・Vectorworks 2024は、既存システムに新機能が連動し、新アイデアのデザインから、完成図作成の段階まで非効率なプロセスを最小限に抑えました。複雑な形状のモデル作成も容易になり、設計の自由度と時間効率が飛躍的に向上しています。

Vectorworks 2024の特徴・機能

先述したように、Vectorworksは2024年1月17日に最新版がリリースされました。
Vectorworks 2024の主な機能・特徴は以下の通りです。

  • インターフェースのリニューアル
  • リアリティあふれる3D表現
  • レンダリングによる影表現の強化
  • キャビネットツールの統合
  • フェンス設計ツールの進化
  • エクセルでの参照
  • 設備リスト機能の改善
  • AI画像生成との連携
  • VR体験の強化

Vectorworks 2024に搭載されたこれらの新機能は、既存のVectorworksよりさらに進化しています。
パフォーマンスの向上、ワークフローの最適化を目指す方に最適なツールといえるでしょう。

Vectorworks 2024の種類と価格

Vectorworksの種類
引用元:ベクターワークスジャパン株式会社

Vectorworks 2024は、デザインのアイデア出しから完成まで包括的にサポートするCADソフトウェアです。Vectorworks 2024は、用途や目的に合わせて以下の5種類から選択できます

  1. Architect
  2. Landmark
  3. Spotlight
  4. Fundamentals
  5. Design Suite

Vectorworks 2024の種類①Architect

Architectは、建築・インテリア設計のプロフェッショナル向けに開発されたCADソフトウェアです。2D/3D作図機能に加え、階高を数値で管理できるストーリ、複雑な壁構成を簡単に作成できるモデリングツールなど、建築設計に特化した多彩な機能を搭載しています。

地形モデリング機能も充実し、周辺環境を含めた総合的な設計を実現。
さらに、BIM標準フォーマットにも対応し、他のソフトウェアとのデータ連携もスムーズです。

全方位見渡せるパノラマレンダリング、実際の徒歩感覚を再現するウォークスルーアニメーションなど、プレゼンテーション機能も充実しています。

Architectの価格

種類 価格
Architect 2024 スタンドアロン版 523,600円
Architect 2024 スタンドアロン版+年間保守 553,300円
Architect 2024 スタンドアロン版 乗換版 474,100円
Architect サブスクリプション(1年間) 245,300円
スタンドアロン版 モジュール追加 129,800円

Vectorworks 2024の種類②Landmark

Landmarkは、公園や庭園など、植栽を主体とした空間デザイナー向けのCADソフトウェアです。
地形や植物、建物などを3Dで表現し、リアルで分かりやすい設計をサポートします。

地形は国土地理院の測量データに基づいて再現し、植物の種類や将来的な成長まで考慮して配置。
水やりやフェンス、通路、照明など、外構に関する設計も詳細に行え、灌水システムの設計も可能です。

昼夜や季節の変化をリアルに表現できるビジュアライゼーションは、クライアントへのプレゼンテーションに役立ちます。

Landmarkの価格

種類 価格
Landmark 2024 スタンドアロン版 523,600円
Landmark 2024 スタンドアロン版+年間保守 553,300円
Landmark 2024 スタンドアロン版 乗換版 474,100円
Landmark サブスクリプション(1年間) 245,300円
スタンドアロン版 モジュール追加 129,800円

Vectorworks 2024の種類③Spotlight

Spotlightは、コンサートや舞台などのエンタテインメント設計に特化したCADソフトウェアです。
照明設計や音響設備設計など舞台演出に欠かせない機能を搭載し、イベント会場全体を立体的にシミュレーションできます。

照明器具は4,000種類以上搭載し、一般的なホールはもちろん野外ステージにも対応可能。
トラスツールを使えば、複雑な舞台装置の設計も実現できます。

業界標準のMVRフォーマットをサポートしているので、他のビジュアライザーやコンソールとのデータ連携もスムーズです。

Spotlightの価格

種類 価格
Spotlight 2024 スタンドアロン版 523,600円
Spotlight 2024 スタンドアロン版+年間保守 553,300円
Spotlight 2024 スタンドアロン版 乗換版 474,100円
Spotlight サブスクリプション(1年間) 245,300円
スタンドアロン版 モジュール追加 129,800円

Vectorworks 2024の種類④Fundamentals

Fundamentalsは、Vectorworksシリーズの基本製品としてリリースされたCADソフトウェアです。2D/3Dの製図機能を中心に、プレゼンテーションや図面作成に必要な基本機能を網羅しています。

直感的な操作で基本図形を作成でき、レイヤとクラスを使った効率的なオブジェクト管理も可能。
属性設定では、線種や色、ハッチングなどを自由に定義でき、表現力豊かな図面作成をサポートします。

プレゼンシートの設計変更をしたい場合は、ビューポートを更新するだけでOKです。
DXFやDWGなど、汎用的なデータファイルの取り込みや書き出しもスムーズにできます。

Fundamentalsの価格

種類 価格
Fundamentals 2024 スタンドアロン版 393,800円
Fundamentals 2024 スタンドアロン版+年間保守 435,600円
スタンドアロン版 モジュール追加 282,700円

Fundamentalsには、サブスクリプションサービスはありません。

Vectorworks 2024の種類⑤Design Suite

Design Suiteは、Vectorworksシリーズの最上位モデルです。
基本機能はもちろん、BIM・インテリア設計、エクステリア設計、舞台照明設計など、あらゆる分野をカバーする幅広い機能を搭載しています。

3Dモデルの情報を効率的に図面化できるデータタグ、平面図、立面図を迅速かつ柔軟に作成できるビューポートなど、生産性と創造性を高める機能が満載。さらに、IFC参照によるスピーディなOpen BIMワークフロー、マリオネットを使用したアルゴリズミックデザインなど、高度な機能が搭載されています。

Design Suiteの価格

種類 価格
Design Suite 2024 523,600円
Design Suite 2024+年間保守 709,500円
Design Suite サブスクリプション(1年間) 306,350円
スタンドアロン版 モジュール追加(Fundamentals) 282,700円
スタンドアロン版 モジュール追加(その他) 152,900円


Vectorworks 2024にはネットワーク版もあります

こちらの価格は、5ライセンス同梱の基本パッケージが1,969,000円です。

Vectorworksの活用事例

Vectorworksは、建築、機械設計など幅広い分野で活用されている汎用CADソフトです。Vectorworksは色を追加できるため、インテリア業界では視覚的に分かりやすい図面作成に貢献しています。以下では、Vectorworksの具体的な活用事例をまとめてみました。

  • 太田則宏建築事務所:BIM化で業務効率化
  • 鬼木デザインスタジオ:ジュエリーショップ・ギャラリー設計
  • 有限会社 原忠:小回りの利く設計業務
  • 神戸松蔭女子学院大学:産学協同でエントランス空間提案
  • ワダスタジオ:新築・リノベーション設計
  • MARU。architecture:街に開かれた建築設計
  • バウンダリーデザイン:BIMでリノベーション・クリニック設計
  • 株式会社タイトー:アミューズメント施設の3D設計
  • 専門学校九州デザイナー学院:ショールーム空間プロデュース
  • 株式会社プレイスメディア:世界規模のランドスケープデザイン

このように、Vectorworksは、BIMによる業務効率化、3D設計による視覚的な表現など、幅広い分野で活用されています。テーマパークなどのアミューズメント施設では、3Dにより幻想的で没入感のある空間演出を実現しています。

Vectorworksと似ているCADソフト

Vectorworksと似ているCADソフト

Vectorworksは汎用性が高く、さらに他CADソフトとの互換性も高いことでも知られています
以下では、Vectorworksと操作性・機能性が似ているCADソフトを3つ紹介します。

  • AutoCAD
  • SOLIDWORKS
  • IJCAD

AutoCAD

AutoCADは、アメリカのAutoDesk社が開発した汎用CADソフトウェアです。
建築や機械設計など幅広い分野で活用され、平面図作成から複雑な3Dモデリングまで対応業界標準CADソフトとしても知られており、CADソフトウェアでは11.57%という圧倒的シェアを誇ります。

平面図作成から複雑な3Dモデリングまで対応インターフェースのカスタマイズが可能で、ユーザーに合わせた効率的な作業環境を提供。また、チーム協業機能や多様なファイル形式のサポートにより、情報共有もスムーズに行えます。

AutoCADの概要やできること、利用料金は以下の記事を参考にしてください。

【2024】AutoCADとは?できることや費用など徹底解説

AutoCADは30日間の無料トライアルがあります。興味がある方は公式ページからダウンロードしてください。

SOLIDWORKS

フランス・Dassault Systemes社が開発したSOLIDWORKSは、主に機械設計、製品設計分野で活用されている3DCADソフトウェアです。初心者でも利用しやすいシンプルで直感的な操作が魅力で、3Dモデリング機能をはじめ、アセンブリやシミュレーション機能も搭載しています。

料金プランはスタンダード、プロフェッショナル、プレミアムの3種類あり、用途や必要な機能に応じて選択できます。価格帯としてはミドルレンジに位置していますが、その高い機能と使いやすさはハイエンドモデルに匹敵しています。

以下の記事はSOLIDWORKSの機能や学習方法について解説しているので、利用を検討している方はぜひご一読ください。

【2024】SOLIDWORKSとは?機能や学習方法まで徹底解説

IJCAD

IJCADは、AutoCADに似た操作性で、高速かつ快適に図面を作成できるCADソフトウェアです。
日本のインテリジャパンが開発し、2D/3D設計に必要な機能を備えています。

高速な処理速度と直感的な操作性が特徴で、しかも価格は1年あたり29,700円(IJCAD LT)と非常にリーズナブル。1ライセンスであれば1ヶ月単位での利用も可能です。

「シングル」「マルチ」「USB」とライセンスも豊富にそろっているので、ユーザーニーズに合わせて柔軟にサービスを選択できます。

Vectorworksについてまとめ

この記事では、2024年にリニューアルされたVectorworks 2024の特長や機能、種類、価格について詳しく解説しました。

Vectorworks 2024は舞台設計やエクステリア設計、建築・インテリア設計、植栽デザインなど、用途に合わせたライセンスを提供しています。不用な機能をカットすることで、コストパフォーマンス向上に寄与しています。

Vectorworksとの高互換性のAutoCADは、CADの代名詞でもある人気のソフトウェアです。AutoCADのライセンスやサービスの詳細については以下のページでご確認ください。

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