インターネット?

ネットワークってなに?

機器設定の具体例を書く前に、自分の勉強もかねてネットワークについて少し書いてみようと思います。
おかしい所があったら、是非ご指摘ください。
検索してみると『網の目状に張り巡らされたもの』とか『網状組織』と出てきます。
『網の目』の中には、人間とか、地域とか、放送とか、いろいろあるでしょうが
ここでは、パソコンやコンピュータが『網の目状に繋がった状態』と考えてみます。
コンピュータ同士、さらにコンピュータの集まり同士で、相互に情報交換したいという事です。
予断ですが、私がパソコンを始めたMS-DOSの時代では、繋げると言う作業は結構大変でした。
確か会社では、LANtasitc という市販ソフトを使用して部屋内の数台のパソコンを繋いだ記憶があります。
自宅や会社内など、限定された区域でのネットワークを『LAN(local area network)』と呼びます。
LANとLANを繋げることも可能です。

インターネットって?

名前のごとくネットワークの一種ですが、『IP(Internet Protocol)』というルールにしたがって接続されたネットワークです。
よく、どこかのホームページを閲覧することを、インターンネットと呼んでいる事がありますがちょっと違います。

ホームページ表示は、インターネットに繋がっている、ホームページを公開しているコンピュータ(Webサーバー)から情報をもらって自分のパソコンのブラウザに表示している状態です。
ホームページは、【HTML】という言語でプログラムされています。
あるホームページを閲覧したい場合、自分のパソコンのWebブラウザのアドレスバーに、そのアドレスを入力します。
ブラウザは、IPのルールにより、インターネット上から相手先を特定し、そのWebサーバーに「閲覧させて!」とリクエストを送ります。
Webサーバーは、要求のアドレスに、「どうぞ!」と【HTML】のデータを送り返します。
受取った自分のパソコンのブラウザは、【HTML】を、見やすいように変換し、パソコン上でホームページが閲覧できることになります
こんな感じでなので、インターネットはあくまでも、ネットワークの一つであって、ホームページはインターネットサービスの一つです。

【HTML】は、表示しているブラウザ上で、右ボタンを出てくる「ソースの表示」で源を見ることができます
詳細は、まさにインターネット上に公開されているホームページを検索すれば無数に出来てきますので、参照してください。

IPアドレス

私たちが郵便物を届けてもらうには、住所が必要ですが、インターネット上での住所にあたるのが、【IPアドレス】です。
通常の住所に場合には、宅地造成とかで複数に分かれた場合、同じ住所になる場合は少なくありませんが、インターネット上では一つでないと困りますのでそれを管理している組織があります。
そうして、私たちがインターネット上に出て行く時には、管理組織が管理している【IPアドレス】が必要にります。
ところがこの【IPアドレス】も無限ではなく有限なので、世界中の機器に割り当てると足りなくなってしまいます。
そこで、限られた区域だけで使用できるアドレス【プライベートアドレス】とインターネット上でのアドレス【グローバルアドレス】に分けられています。
【プライベートアドレス】は、その区域だけで使用可能なアドレスなので、そのアドレスではインターネット上には出て行けません。
したがって、重複しても問題ありません。
それに対して【グローバルアドレス】は世界中で一つである必要があり、私たちがインターネット上に出て行く時には、自分のパソコンにこのアドレスを設定しておく事が必要になります。
ただ、自宅に1台だけの場合は、問題ないですが、パソコンやスマホなど複数台ある場合全部に【グローバル】を設定する事は不経済です。
普通は、自宅内には【プライベートアドレス】を設定し、必要に応じて【ルータ】に【グローバルアドレス】に変換してもらいインターネットへ出て行くことになります

ルーター

「俺そんな設定、自分のパソコンにしてないよぅ。だいたい、自分のグローバルアドレスなんて調べた事もないしぃ・・」
でも、インターネットには繋がっています。なぜだろう?!

最近では、一般の家庭でも、沢山のパソコンや機器がインターネットに繋がっています。
でもその機器全部に、【グローバルアドレス】を意識しないといけないんじゃ大変です。それに上にも書いたように、アドレスが足りなくなってしまいます。
じゃどうしてんの?
それをうまくやってくれるのが、ルーターです。
ルータは、自分のパソコンからの要求データを、宛先方向へ送り状をつけて転送してくれます。
宛先方向というのがミソですが、自分のルータが知っていいる方向へ送りつけます。
その先は、その先で考えてくれます。
イメージ的に言えば、宛先が、自宅内の場合、自宅のルータは自宅内のアドレスを知っているので、その機器に直接に。
アメリカのサイトだった場合には、外へ出る必要があるので、まずは契約しているプロバイダのルーターに送りますがその時に、【プライベート】からの場合には【グローバル】に変換して送ります。この【グローバルアドレス】は契約しているプロバイダが割り当ててくれています。
そうすると、その地域を管理しているプロバイダのルータに送られ、さらに、そのプロバイダを管理している上のプロバイダ。さらに日本全体を管理しているルータ。そこからアメリカを管理しているルータ。
といった具合に、ルータからルータへと経由していき相手に要求が届きます。
インターネットは、ルータの集まりだといえますねぇ~

DHCP

さぁやっと

前回の続きまできました。

DHCPの詳細も、ネット上に沢山公開されていますので、興味のある方は、そちらで確認してください。
パソコンやスマホでインターネットへ出て行く場合、IPアドレスが必要です。
ただ、自宅や会社や空港や・・など移動するたびに設定を変更するのは非常に面倒ですね。
そこで、ある範囲の中で使われていないアドレスを自動で割り振ってくれるのが、【DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ】です。
だいたいのルータには、DHCPサーバー機能がついているので、これもルータがやってくれます。
ルータってほんと、すごい機器ですねぇ~
ところが、こいつに自動でやらすと、問題が発生した!
というのが、前回でした。

ネットが不安定!DHCPが怪しくねぇ?

auひかりのゲートウェイ Aterm BL900HW

auひかりのゲートウェイ Aterm BL900HW

最初はかなり調子よかったです。子供も、無線でかなりスピードも速くてとてもいい!
JCNとぜんぜん違って安定している…とのことだったので、よかったです。
最近は無線の技術向上しているんだなぁと感心してました。

ところがぁ…

最近、とても不安定。バツバツ切れる!らしく何度もホームゲートウェイを再起動してます。
私も、朝と夜しかインターネットへは接続しませんが、たまに、一旦切れて自動的に接続しなおしたりするのを確認してます。
おかしいなぁ…やっぱり有線じゃないとダメなのかなぁ?

DHCPが怪しくないか?

でもホームゲートウェイの近くでも、こんな症状になるので、無線の電波環境のせいではないように感じます。なんとなく、IPアドレス関連、DHCPあたりが怪しいんじゃないか?と疑って、auひかりや BL900HWや、DHCPなどのキーワードで、調べてみました。
かなり古い(2013年)の投稿ですが、症状が似ている記事がみつかりました。

auひかりに変更後、無線LANのつながりが悪くなった?

もう4年以上前ですが、機種は同じですねぇ。ファームウェアは進化しているんだろうけどやっぱりDHCPが怪しい。ネットで設定方法の取説を探してみたら、見つかった。

IPv4LAN側設定
あれ?リースタイムと言うのがあるな。これを無制限にすれば、いいんじゃねっ!
という事で、本機に接続してみると、ぇ~ないじゃん!リースタイム設定?どういう事!
よくみると、先の取説は違う機種だったみたいです。
もう少し、検索してみると、やっぱり古いけど、こんな記事が…

auひかりの接続でいろいろ難儀しました DHCPがなんかヘン!

この人の場合ほど症状は悪くないですし、この人がルータモードでの接続に対して私はブリッジ接続なので環境がちょっと違いますが、症状的はかなり似てます。
また、この記事の「調査3」「7」にはリース時間を変更できる仕様になってないというのも同じ。
それにしても、現在のバージョンではわかりませんが、リース期間1時間と言うのは短いですね~。
もし、DHCPが原因であれば、自動にしないで固定アドレスに設定すれば安定するはずです。

固定アドレスに設定変更

固定アドレスに設定変更

とりあえず、子供のゲーム機や自宅でしか使わないPCは、固定に設定しました。
なんか、いい感じです。設定後、土日をはさんで1週間ほどになりますが、かなり快適になったようです。

DHCPの範囲設定

ただ、外に持ち出すスマホなどは、やっぱりDHCP設定のほうが便利ですよねぇ。
Aterm BL900HWの設定画面に入ると、DHCPの範囲を設定できそうです。
ここで、10個だけはDHCPに割り当て、固定アドレスはこの範囲外に設定しました。
これで、外部でもWIFI接続する機種は、DHCP。
自宅での使用が主なものは固定で設定。今のところ、接続の不安定は解消してます。
DHCPは便利ですけど、セキュリティ的にはどうなんだろ?
セキュリティと利便性は反比例するといわれてますからねぇ。
限られたエリアだけでの使用であれば、固定に限定したほうがいいようにも思います。

さらに不必要な無線は無効に

なるべく混信をさけるために、中継機などの無線機能は使わないようがいいらしいです。
ただどうしても有線接続したい機器には、ホームゲートウェイから線を引き回す事になりますが。
それもいやなので、私は有線機能がある中継機を利用しています。
こんなイメージ

自宅では、中継器を3台使用していて、ホームゲートウェイのBL900HWから無線接続。

  • 1台目中継器は、2階で使用するスマホなどの無線の中継とゲーム機用の有線接
    スマホなどはDHCP設定でゲーム機などはで固定アドレス設定
  • 2台目中継器は、TV用に有線接続で固定アドレス
  • 3台目中継器は、私のメインPCと自宅サーバー用PC

自宅サーバーは有線接続の固定アドレス、私のPCは主に有線の固定で、
3Dプリンタに接続するときは、無線のDHCP接続にしています。

1台目の中継器は、1階と2階の無線の中継もさせるので、無線機能が必要ですが2、3台目は、有線接続が主なので、無線機能は必要ありません。
私のPCを無線で使用する場合には、ホームゲートウェイの無線で届きます。
したがって、2台目、3台目の中継器の無線機能は有効にしないほうがよさそうです。

無線の無効化は効果あり

不必要な無線設定は無効にしてみましたが、固定アドレス設定からさらに効果を感じます。
体感でインターネット接続のスピードが上がったように思えます。
また、PCなどの機器が中継機の近くにある場合には、私のPCが古いからかもしれませんが中継機とは有線接続したほうが断然速いです。

今のところ快調

設定後、約1週間。不安定さは、一気に解消しました。

次回は
ホームゲートウェイや中継機、PCの具体的な設定を書いておこうと思います。